市販の風呂栓を使った排水加工です
らんちゅうの飼育と切っても切れないもののひとつに水換えがあります。1つや2つならまだ良いのですが、舟の数が多くなると水換えは時間のかかる重労働となります。そこで、風呂栓加工をしてマンホールまで配管してみました。風呂栓加工自体は簡単ですので試してみてはいかがでしょうか。
《穴あけ位置の決定》
トロ箱の下には写真のように升目状に補強が入っています。使用するパッキンと止め金具がすっぽりと升目の中に入ってしまう場合には升目の真ん中に穴を開けましょう。これがベストな穴の位置です。しかし今回は升目の中に入らなかったので思い切って補強の中心に穴を開けることでまっすぐに留められるようにしてみました。この場合裏側にパッキンを入れてもあまり意味が無いので使用しませんでした。
《穴あけ》
ホールソー(ドリルの先につけて丸い穴を開けるカッター)で丸い穴を開けます。パッキンが十分効く様に穴は金具が入る最小の穴を開けましょう。
《内側の金具とパッキンをセット》
金具にパッキンをセットして内側から穴に通します。この時にパッキンをいためたりしないように穴にバリが出ていないかよく確認しましょう。必要に応じてやすり等で手直しします。

《外側から固定》
外側から固定します。舟の下に排水した水がこぼれても大丈夫な場所では金具で留めれば完成。配管して水を排水溝などに捨てたい場合はエンビのソケットで固定します。いずれの場合も舟の下にブロック等を置いて地面から浮かせる必要があります。
《完成》
今回は合計6つの舟を風呂栓加工しました。そして、それぞれを塩ビ管で配管してマンホールに排水するようにしてみました。
《実際に使用してみて》
排水用の水中ポンプやホースを持ち運ぶ必要が無く、排水もスピーディーに行え大変調子が良いです。パッキンと金具の厚みがあるので、完全排水とはいきませんが水平を調節して排水口の所が少し低くなるようにセットすれば満足できるレベルです。ただし魚が入ったままで排水するときには、排水口に魚が吸い込まれること等は十分注意が必要です。